雨ふりうさぎの覚え書き

忘れっぽいので、日々の覚え書きを

小林賢太郎…

ルカの福音書12章

2おおいかぶされているもので、現わされないものはなく、隠されているもので、知られずに済むものはありません。3ですから、あなたがたが暗やみで言ったことが、明るみで聞かれ、家の中でささやいたことが、屋上で言い広められます。

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ラーメンズの動画が大好きで、20代の頃、当時小学生の息子とチバ!シガ!サガ!とか見て腹抱えて笑っていた。今見ても笑えるし、彼らのネタはいつまでもきっと大好きだ。ホロコーストネタは知らなかったように思うけど、ひょっとして観たけど印象に残っていなかっただけかも知れない。さっき動画観たけど、観ても問題意識感じずにスルーしていたのかも知れない。日本の笑いの文化は人権意識が麻痺しているというが、私もそんな中で当たり前に育ったから。

 

たまたまというか、先月フランクルの「夜と霧」を読了した。アウシュビッツの過酷さ(命が失われる以上の精神的な虐殺のさまを描いた)を初めて知って、だから今の私だったら、ホロコーストのネタがいかにまずいか、気づいたかも知れない。

 

大好きだったドリフのセクハラコントも、今でも笑えるが、頭の片隅で、これってどうなんだろうとモヤモヤする自分になってきた。時代とともに自分の感覚は変わってきたのだな。

 

日本人に人権意識が育ちにくいのは、面と向かって抗議することを得意としない国民性もあるのだろう。人権屋の正論に眉をしかめる人が多いのも。自分たちが傷つけられても我慢する分、他者が多少傷つけられても我慢するべき、私たちの間に、そんなコンテキストがないだろうか。

 

アサーション力を育てることの必要性が言われて久しいが、今20代の息子は、学校教育の成果か、嫌なことは嫌だとはっきり言える子だ。半面、他者への協力や支援も惜しまない。会社の新卒を見ても、私たちの世代よりずっと、嫌なことは嫌、おかしいことはおかしい、主張するべきことを上手に主張する。だからといって協調性が失われているようにも見えない。日本の将来は多分明るい。