雨ふりうさぎの覚え書き

忘れっぽいので、日々の覚え書きを

人を大切にする会社

会社は利益のために存在し、人はコストだと考える会社がある。

片や、会社は社員を幸せにするために存在し、利益は取引先含めた社員全員が幸せになるためのものだと考える会社がある。

 

戦後日本の企業は、前者が圧倒的多数だったから、「会社は社員の幸せのために存在するなんて、絵空事。そんな甘いことを考えたら潰れてしまう」と、多くの人は当たり前のように考える。

 

でも、そうは言っていられない時代がやってきている。

 

人を大切にする会社は地域や顧客から大切にされ、従業員は自分の能力を十分に発揮し、伸ばし、貢献しつづける。そういう会社こそが存続するというロジックが理想論ではなく真実として受け入れられる時代だ。

 

「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」という法人表彰制度があって、注目されている。この賞にあこがれる経営者は毎年増えていて、経営者を集めた勉強会はいつも盛況だ。審査要件は厳しく、社員とその家族を徹底的に守りぬき、十分な給与水準を満たし幸せにする経営を行っていなければならない。

 

 

給与や雇用の補償、福利厚生、やりがいや働き甲斐への工夫ばかりではない。取引先に対して無理なコストダウンを要求していないかとか、そういう視点まで含めて審査される。この着眼点は凄い。いくら社員を幸せにするために会社の利益を確保しても、それが下請けの犠牲の上に成り立っているなら、虚構に過ぎないからだ。

 

毎年、大企業から地方の零細企業まで、実に様々な企業が受賞するが、受賞企業は様々なメディアで取り上げられ、若い働き手のあこがれの職場となり、優秀な人が集い、ますます能力を発揮して成長していく。

 

事業運営も3年度目を迎えると、数字や効率化ばかりに心を奪われるようになってきた。人は目先のわかりやすい事に流されやすい。もともとは、誰のため、誰を幸せにするために立ち上げた事業だったのか。自分の中の明らかで明確なものに、また立ち返りたい。

 

今日のばんごはん:

鮭フライとキャベツの千切りサラダ

小松菜と肉豆腐の炒め煮

切り干し大根

きゅうりの胡麻和え