雨ふりうさぎの覚え書き

忘れっぽいので、日々の覚え書きを

東京の広島風お好み焼きの名店

今週のお題「好きなお店」

 

新橋にHIDE坊という広島風お好み焼きのお店がある。知る人ぞ知る麺パリパリ派の絶品お好み焼き。麺パリパリ(カリカリ)派が好きな人にとっては、まず間違いなく東京で食べられる広島風お好み焼きの中では最高峰だと思う。

 

久々に夜の営業が復活したので、夫が晩御飯にとテイクアウトしてきてくれた。

 

私は以前、広島に仕事で赴任していたことがあって、最初に入った「みっちゃん総本店」で広島風の美味しさに目覚め、その日以降、体の細胞が入れ替わるほど来る日も来る日もランチにお好み焼きを食べた。広島で生まれ育った人から、「あなたは広島人の一生分のお好み焼きを食べつくした」とまで言われた。

 

「八昌」のような有名店は1年目で一通りおさえて、ガイドブックに載らないような住宅街の個人経営の小さなお店を色々試した。広島ではお好み焼きの宅配が多く(しかもとても安い)、忙しい時はオフィスに宅配してもらって食べていた。オフィス宅配は、当時の支店長にある日呼び出され、「好きな気持ちは分かるが、匂いが残るからオフィスでは止めてくれ」と言われてから断念したけど。

 

2年間の赴任が終わって、いよいよ広島を去るという最終日に、まだ入ったことのなかった元安川沿いのパリパリ麺の名店「HASEYA」に入り、「パリパリ麺こそ至高」の結論に達して東京へ戻った。

 

東京に戻ってからパリパリ麺の広島風を探しに探して、行きついたのがHIDE坊だったというわけだ。

 

夫は、私と出会うまでは、東京の人らしく、「広島風は好きでも嫌いでも無い派」だったけど、HIDE坊を知ってから変わった。今では虜である。今日はテイクアウトしてきたのを、夫と二人でビールとサワーを空けて、悶絶しながら食べた。「やっぱりうまい。」「っていうか、HIDE坊前よりさらに美味しくなってない!?」「いよいよ至高から究極の域に達したな!」

 

好きなものは毎日だと飽きるので、月に一回というのが夫の信条。私毎日食べても飽きなかったんだけどなあ。HIDE坊さん、次は来月末に伺います。

 

ところで、広島風お好み焼きをルーツとした、愛媛県松山市三津浜焼という食べ物もある。こちらは牛脂をベースにした広島風とよく似たお好み焼き。見た目は似ていても風味が全く違う。これも大好きなんだけど、東京にはまだ店が一軒も無い。