雨ふりうさぎの覚え書き

忘れっぽいので、日々の覚え書きを

44歳で再婚してから明日で1周年

20年近く、女一人手で育てた息子が1年遅れて大学を卒業し、無事就職した年。4月に入社と同時に息子を一人立ちさせ、5月、自分は一人で一生を暮らしていけるような小さなかわいいマンションを買った。

 

イタリア製のタイルを基調にしたインテリアの、広いキッチンのターミナル駅から近くすごく便利な1LDK。時々人を呼んで料理を振るまったり、観葉植物をジャングルのように飾ったり、快適な一人の時間を楽しんでいた。

 

このままこの素敵な部屋で年老いて、最後は息子にちょっとだけ迷惑をかけて人生を終えるのだろうな、と思いつつ、仕事のキャリアを描き夢を膨らませていた。一人は寂しい時もあるけど、快適でもあり、だいたい悪くないな、というそんな毎日。

 

でも人生はやはり思い通りにはいかないものだ。

 

まさにその年の年末、12月30日に、この人と一生を共にしたいと思うようなパートナーと出会ってしまった。1月から正式にお付き合いをはじめ、4月にプロポーズされ、5月に入籍。そして6月に今の住まいに二人で越してきた。

 

それから、それぞれの誕生日を越え、クリスマスを越え、新しい年を迎え、明日が入籍から365日目。明後日は初めての結婚記念日だ。

かくして、前のマンションは空っぽの手付かずのまま。

 

よし、明日は、不動産屋に電話をしよう。