読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

雨ふりうさぎの覚え書き

忘れっぽいので、日々の覚え書きを

社会人大学院 3 2年目(M2)

2年目(M2)


M2に進級してすぐ、4月には中間報告会が行われます。これは各自が、自分自身の研究の途中経過を報告する会で、研究科の教授や各ゼミの院生が集合し、一日がかりと成ります。一人30分か40分ずつだったと思います。パワポとプロジェクタを使って自分の研究計画と経過を発表し、その後、神経がへずられるような質疑応答という名の尋問が待っています。(ちょっと大げさに書きました)。「そもそもこの研究は何を明らかにするためのものなんだ」とか「それが明らかになったところで、何の意味があると思うか」とか、研究の根本を問うような質疑応答が次々と繰り出されます。

途中経過といっても、この時点ではまだ、ほとんどの院生が予備調査にすら入っていませんので、あくまで、研究を予定している内容や調査方法等、これからの計画が発表の中心です。

この時期の院生は、だいたいこんな感じ↓

・先行研究の山を探し尋ね、この山も違うあの山も違うと彷徨うばかりの学生
・先行研究の山はこれだと思うが、隣の山も気になって、その隣の山も気になって、二子山、三つ子の異様な山が頭の中にポコポコ生まれて収集つかなくなる学生
・先行研究の山を見つけたようだが、自分の石をどこに積み上げたら良い物か見当つかず途方に暮れるうちに自分の石を見失う学生

もちろん、入学時の研究計画書の通りに迷うこと無く研究に突き進んでいる方もいます。そういう方は、入学前の時点で、先行研究の山を既に見つけている方です。学部時代から同じ分野の勉強していたとか、学部の卒論で取り組んだ分野の延長線上をやりたいとか、大分前から準備をして万全な体制で入学して来たとか(いたかな、そんな人)、そんな方々でしょうか。


しかし、社会人院生のほとんどは、そんな余裕はなく入学していますから、この時期に山登りの前の山探しをひたすら行うのです。


【仕事との両立】
この段階で要求されるのは、ひたすら「読む」ことです。先行研究または先行研究とおぼしき書籍や論文をひたすらに、読む、読む、読む。院生だもの、本とか論文を沢山読むのは当たり前のことですね。この時期に「読む」ことが足りないと、見当はずれの山を登ったり、山の上に石以外のヘンなものを積み上げようとして退場くらったり、ということが起きて来るのではないでしょうか。

そして私はここで、見事に躓きました。

会社で人事異動があり、支店から本社勤務となりました。仕事の内容や役割が変わり、やりがいと同時に負荷やストレスも高まりました。加えて全国支店周りの出張が続き、「読む」どころか論文や書籍を眺めることも困難になりました。出張のスーツケースに、論文のコピーや書籍はいっぱいに詰めて家を出るのですが、出張先ではつい、パソコンを開いての仕事が優先となってしまう日が続きました。

気がつけば夏を越え、秋を越え、冬が来て・・・ゼミ仲間が、調査、分析、執筆と論文作成のプロセスを進めて行く中で、私一人(正確に言うと私含めて数人)、4月の中間発表で時間が止まったまま、ついに2年目を終えてしまいました。結束強く仲の良かったゼミ仲間はこの2年目の冬に大方が修士論文を仕上げ、修了しました。修了後にゼミのメンバーが自主的に企画してくれた勉強会にはなんとか参加することができ、皆の研究成果に触れることができたのは良かったです。それでも一緒に入学した仲間と一緒に修了できなかったことは、今でも心残りです。